カープと投資とエアロビクスと読書と

趣味の投資とダイエットと読書について日々思うことを書きます。

信長の原理

垣根涼介著「信長の原理」を読み終わった。子供の頃は良く歴史小説を読んでいたが、最近になって特に戦国時代の歴史小説など読むこともなくなり、改めて読むことによって新しい発見があるかもと思って読んだ本。でも初読である。人を蟻にたとえて、10人いたら目覚ましい働きをするのは2人、流れに従って動くのが6人、残りは大した働きをしないという原理で信長の人生を捉えた本だ。垣根涼介の本は歴史小説以外ほとんどすべて読んでいるが、どれも面白い。最後の本能寺の変のところで、包囲されていることに気づいた信長が森蘭丸に探らせたところ、明智光秀が首謀者であることを知って逃げてくださいと言われた信長の言葉が印象に残った。「十兵衛ほどの者が、わしの首を取ろうとして、討ち洩らすことがあろうか」これほど人を信頼している言葉はないだろう。